クラシックの録音制作のサポート・プログラム「TYサポート・プログラム」、第3回は2006年7月31日に締め切られ、審査員各氏によって個別にプロジェクトの企画内容、サンプル音源内容、アーティスト・プロフィール等多方面に厳正な審査が加えられた後、全員合同による最終審査会が去る9月22日に行われ、下記の3点が今回の対象作品として選定されました。
◎佐藤紀雄他による作曲家グループCueの作品集
<応募者:作曲家グループCue>
⇒サポート作品掲載
◎三味線独奏曲集〜for all solo shamisen /野澤徹也
<応募者:野澤徹也>
◎原田大志他による井財野友人コレクション「琉球頌」
<応募者:井財野倶楽部>
⇒サポート作品掲載
「TYサポート・プログラム」も3回目となり、その趣旨に関する理解が進んだことを実感しました。今回の応募内容は、現実にプロジェクトが進捗中のものが過半数で、また企画の個性も一層豊かになってきているとの印象が残りました。
審査の最初にまず、第1回、第2回の援助が決定しているプロデューサーからの再応募についてどう扱うかが議論されましたが、結論として選考はあくまでも企画内容中心で、その制作者については考慮しないということになりました。但し今回は企画内容が過去にサポート対象となった企画と類似していたり、アーティストが重なっているなどで、サポート実施から次の応募が短期間である場合には審査外とすることとなりました。
また今回、選考の大きな手がかりとなるサンプル・サウンドも非常に完成度の高いものが多くなりましたが、一部録音時の音質が低く、せっかくの演奏が十分に聞き取れないため、やむを得ず選考対象外となった例もありました。
さらに、アーティストの演奏のクォリティは非常に高く、サンプルの音源から高い音楽性が聞かれながらも、企画内容自体が十分に練られていないため、最終的には援助を見送った残念な例もありました。
以上の結果、第3回にサポートさせていただく企画は、上記3点となりましたが、これらは何れも演奏内容、企画内容ともに非常に意欲的で、優れた作品ばかりです。
現在すでに第一回目、二回目でサポート対象となったCDが、次々と発売され話題となっており、それと同時に、この活動も広く皆様に評価されております。今後も、TYサポートは、質が高く、長く人々に愛される作品に対して支援を続けていく予定です。
次回第4回目の募集については、2007年1月に行う予定です。
詳しくは後日このホームページにアップするお知らせを御覧ください。 |