現在、クラシックの演奏会や音楽祭を組織的に支援する活動は、大企業の支援による音楽財団や、個人の浄財による支援などのかたちで日本にも多数存在しています。こうした支援は真の意味でのメセナ活動として定着しており、クラシック演奏家の日々の活動の支えのひとつになっています。
しかし、演奏家や創作者にとって、発表の手段として実演と同じように重要なCD等のレコーディング活動については、現在の日本では組織だった支援の例がほとんどありません。レコード会社が商品としてCDをリリースし、産業として音楽業界を活性化させてゆくことも大切ですが、これと同時にレコード会社との契約をもたない演奏家にとっても、CDが重要な「表現の場」であることは忘れてはならないことです。
このような状況のもと、株式会社ティー ワイ リミテッドは、アーティストの表現活動を支援する「TYサポート・プログラム」を2005年春スタート、 過去9回の公募にて38点のクラシック・レコーディング企画がサポート対象に選定されました。このホームページで募集情報と支援対象作品に関する情報も随時ご案内していきます。
このサポート・プログラムにより、これまで発表の機会に恵まれなかった素晴らしい才能を収めたCDが少しでも多く世に生まれ、演奏家自身のさらなる飛躍、ひいては音楽業界の活性化を願うものであります。 |