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東京国際映画祭チェアマン就任挨拶

2008年3月31日

 

 この度、東京国際映画祭チェアマンに就任いたしました依田巽です。角川歴彦前チェアマンの任を継いで重責を担うこととなり、身の引き締まる思いでおります。
 私の抱負といたしましては、世界に認知されうる国際映画祭としての本来あるべき姿を目指し、質の高いユニークな映画祭を実現するという従来の路線を踏襲し、多くの国内外の映画業界関係者が集い、映画ファンが「楽しめる」、「参加できる」映画祭となるよう積極的に諸政策を推進してまいりたいと存じます。
 同時期開催するマーケットであるTIFFCOMも今年は第5回を数えるまでに成長し、映画祭と互いにシナージー効果を高め質・量ともに発展して参りました。そしてTIFFCOMはこの流れをさらに促進し更なる拡大を目指します。
 また日本のコンテンツ産業をグローバルベースで飛躍させる試みとして昨年開催をスタートした「Japan国際コンテンツフェスティバル(コフェスタ)」ともより一層連携し、映画を通じて日本の強みであるマルチコンテンツを海外にアピールし、海外ビジネスを積極的に展開してまいりたいと存じます。

 具体的には、本年10月18日から26日まで開催される第21回東京国際映画祭は「地球環境を守る」ための「エコロジー」の重要性をテーマとして、本年は「グリーンカーペット」を創設することにいたします。そのキーワードは「Green(環境)」、「ハイブリッド」そして「グローバル」です。
 そこで、従来のサクラグランプリを初めとする各賞を充実させ、さらにエコロジー大賞の創設や環境・エコロジー関連の面白く判りやすいカンファレンスなどの開催を始め、全ての人が「参加できる」映画祭として、ホスピタリティを肌で感じる映画祭を実現したいと考えています。
 その意味でもより多くの海外の映画関係者を招請し日本の映画業界人との交流を拡大させる諸策を講じることにより、人材交流の促進を図りたいと考えております。この面では映画業界を挙げて皆様のご協力をお願いする次第です。

 第5回TIFFCOMはよりスケールアップし放送コンテンツの充実を図る等、世界各国の強力なコンテンツマーケットと競争できるTIFFCOMを目指して海外市場での一層のプロモーションに注力すると同時に、参加者がその成果を確信できる・信頼されるTIFFCOMの実現のために映画祭とのシナージー効果の最大化を目指します。

 世界で広く認知される映画祭・マーケットに成長するためには、今後一層アジア諸国との連携を強化することが必要となります。 そのためにも諸外国政府関係機関、映画祭やマーケットとの連携を深めながら「フレンドリー・コンペティター」としてともに成長していくという発想を通じて、「グローバリゼーション」の成功を目指します。

 日本が最も美しく深まりゆく秋10月、世界のコンテンツ業界が目を離せない東京国際映画祭・TIFFCOMを実現し、日本の映画産業及び文化の発展に努力いたす所存でございますので、私どものスタッフ一同に一層のご支援とご協力をお願い申しあげる次第です。

 

東京国際映画祭(TIFF&TIFFCOM)チェアマン 依田 巽

 

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